古城 詞 高橋掬太郎 曲 細川潤一 松風騒ぐ 丘の上 古城よ独り 何偲ぶ 栄華の夢を 胸に追い ああ仰げば侘(わび)し 天守閣 崩れしままの 石垣に 哀れを誘う 病(わくら)葉(ば)や 矢弾(やだま)のあとの ここかしこ ああ 往古(むかし)を語る 大手門 いらかは青く 苔むして 古城よ独り 何偲ぶ たたずみおれば 身に染みて ああ 空行く雁(かり)の 声悲し