ウラルのぐみの木

訳 関鑑子 曲E・ロディギン

川面静かに歌流れ
夕べの道を ひとり行けば
遠く走る汽車の 窓光る
若者の待つ ぐみはゆれる
オイ! 捲毛(まきげ)のぐみよ 白い花よ
オイ! ぐみよ何故にうなだれる

 川面に夕霧たちそめて 
 家路を急ぐ 工場の人
 風にゆらぐ ぐみの葉かげ 
 若者二人 われを待つ
 オイ! 捲毛(まきげ)のぐみよ 白い花よ  
 オイ! ぐみよ何故にうなだれる

鶴のうたに秋は去り
霜は大地を 白くつつむ
二人の若者 今日もまた
ぐみの葉かげを われと行く
おお ぐみよぐみよ 白い花よ
告げよ われにいとしい人
おお ぐみよぐみよ 白い花よ
告げよ われにいとしい人			

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